先月、第23回参議院選挙が施行された。
自民党は選挙区・比例区合わせて65議席を獲得、圧勝した。中でも改選定数1の選挙区において、29勝2敗と完全な勝利を収めた。

思い返せば6年前の第1次安倍内閣時の参議院選挙では、私は1年生議員として兵庫県はもとより全国を駆け回ったが、有権者から聞こえてくるのは、閣僚の事務所費問題や問題発言であった。それらを最後まで払拭できず、大敗を喫した。
それからいわゆる参院で与党が少数の「ねじれ国会」が始まった。
重要法案が衆議院を通っても参議院で否決され、衆議院で再議決。こんなことが幾度となく繰り返された。

国民が期待するのは一にも二にも経済の再生である。それを実行するためには決められない政治からの決別が必要である。今回の参議院選挙で無党派層の自民党の支持が最も多かったのもそういった表れであろう。

一方で投票率は52.6%と戦後3番目の低さであった。これは自公圧勝と報じられ盛り上がりを欠いたことや、民主党への失望感に端を発した政治不信等が考えられる。
ネット選挙が解禁され投票率アップにどれだけ寄与するか期待されただけに、非常に残念である。

ネット選挙といえば、一部報道では「投票先を決める際にネット情報を参考にしたか」という質問に対して「参考にしなかった」は80%、「参考にした」は11%であった。
もっとも今回はネット選挙初回ということもあり、各候補者とも政策の細かいところまでは踏み込めず、遊説日程や街頭演説の動画の紹介等に留まったのも原因と考えられる。
しかしネット利用者が比較的多い若年層でも、あまり参考にしなかったという結果は意外であった。心配された「なりすまし」はなかったものの、誹謗中傷は予想された通り相次いだ。結果、ネット上での政策論争は深まらなかった。
私は党のプロジェクトチームでネット選挙解禁に向けて取り組んできただけに、結果を徹底的に検証し、次につなげたいと考えている。

いずれにせよ、今度の参院選で少なくとも今後3年間の国の体制が決まった。
政治の安定を求めた国民の期待に結果を出して応えていかなければならない。今回の結果に決して驕らず様々な課題に真摯に取り組んで参りたい。
衆議院議員 関芳弘