- 2011.07.02
- 関の考え方
日本のエネルギー政策の論点整理
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今、原子力発電所の安全性について、議論がなされている。
専門家が百家争鳴して議論をしているが、各項目で統一した見解は出ないようである。一方、世論を見ても、議論の争点が非常に曖昧で、「安全性」、「効率性」、「必要性」等等、異なった観点から議論がなされ、いつまでたっても結論には至らない。
このような中、今最も大切なことは、先ず、そもそも論である「日本のエネルギー政策」やその内の「原子力発電」とは何かという基本的な知識である。
これから、読者の皆様と共に、このような基本的な知識を私の「日々の思い」の中で数度にわたり、一緒に確認をしていきたいと思う。
くれぐれも読者の方にお願いをしたいのは、「正しい知識を持って、自らの判断を行って頂きたい」ということである。
今の先端技術は非常に高度で、それに携わる専門家しか判らない部分が大いにあり、自ら判断は出来ないかも、と不安があるかも知れない。
しかし、その非常に専門的な技術も、実はよく判っている人から話して頂くと、原理は非常に単純明快なことが多い。
この判りやすい原理的なことについて、共通の知識を保有してゆきたいと思うので、安心をして頂きたい。
今、ニュースなどでは、局部的な点のみが報道されるため、全体像が判り難い場合が多い。
是非、私のホームページをご覧の方は、お一人お一人が、全体の知識を得て、そこから今発生している局部的な問題の独自判断をしてゆかれることを望む次第である。
独自の判断結果は、当然のことながら、十人十色で異なったものになると思う。
それはそれで結構だ。一番大事なことは、誤った判断をし、国全体が滅ぶことである。正しい知識さえあれば、国全体がいつも同じ方向しか向かずに、その結果として、滅んで行くことなどはありえないだろう。