- 2011.08.04
- 関の考え方
中国という国家
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中国の国家は、日本人には理解のできない国なのであろう。
先般は、尖閣諸島で、中国の漁船が日本の海上保安庁の船に体当たり。その船長は、中国に帰国をするとVサイン。中国政府は日本政府にビデオの非公開を嘆願。日本の民主党政権は、喜んで了承。
今度は、中国は日本の防衛省の白書の内容にケチをつけてきた。高圧的な言いがかりだと。そしてその言い分が摩訶不思議。
「国防強化は、主権・領土を守るためのものであって、いかなる国に対するものでもない。中国の発展は、日本をはじめ世界各国の利益に繋がる。歴史を鏡とし、日本は防衛政策を反省し、地域の平和や安定に有益なことをすべき」
どのような大学者が考えても不可解な言動。日本が尖閣諸島で、中国の船に体当たりをすると平和的行為と賞賛でもしてくれるというのであろうか?
もし本当に世界の発展や日本の発展を考えるのなら、急きょ一方的に抑制したレアメタルの輸出量をすぐに元に戻すなり、国際法に則り、尖閣諸島から即時撤退をするべきである。
言った者勝ち、やった者勝ちは、国際法では通じない。そのような政府は、そもそも自国民から信頼されないだろう。自国民から信頼されない国家が、当然、世界で信頼されるはずがない。
先日は、列車の脱線事故で、大惨事を招いた。いつものように言論統制を行ったようだが、もう新聞業界は言うことを聞かない。徹底した政府批判を繰り広げた。
中国の国家で、もうすぐ何かが今までに無い規模で弾けようとしているのであろうか。
どうも、余りにも強硬な行動ばかりが目につく中国である。国家の内政が行き詰まり始めると、政府は必ず、国民の意識を外に向けさせる。
そして外部の敵に国家統一的な敵愾心を持たせ、内政を行い易くする。これは限界に至った証拠なのだ。中国の国家が、日本の12倍以上の人口を有し、運営が難しいことはよく判る。しかし、そのことで、日本に迷惑をかけてはならない。日本も堪ったものではない。
日本は今、自ら進んで中国に意見を言ったりはしない。内政干渉はしない。奥ゆかしい、というか、大人し過ぎる日本が、中国に意見をいう場合は、中国から迷惑が掛かってきている場合だけである。
降りかかる火の粉は、振り払わなければならない。降りかかる火の粉がなければ、振り払う必要も無いのである。
是非、後者のような平和な世界であってほしいものである。誰もまた、戦争などはしたくない。